カンガルーの親子
カンガルーの母親はおなかの袋に子供を入れて育てる。
大テントの中に小テントを立てるスタイルは、カンガルーの親子の関係と似ていることから「カンガルースタイル」と呼ばれている。
しかしながら大体のテントは「外側」のフライシートが有って、「内側」にインナーテントが有ることが多いので、もともとカンガルー的要素が有る。
では敢えて「カンガルースタイル」と呼ばれるスタイルについて少し調べてみよう。
外側のテント
外側のテントには、シェルターテントや大きめのドームテント、はたまたスクリーンタープなど様々なチョイスが有る。
とにかく広い空間を用意する事が目的となる。
また、外側のテントの役割には雨風をしのぐ性能も求められる。丈夫なフレームや構造と充分な防水性能を確保しておきたい。
内側のテント
外側のテントが決まれば、あとはほぼ自由だ。
雨風を心配する必要もなく、快適な就寝スペースを確保することだけを考えて選ぶのが基本だ。
リビングスペースを広く確保したければ、小さめのインナーテントを選べば良いし、ゆったり就寝したければ大きめのインナーテントを選べば良い。
我が家の場合
●親カンガルー
「外側のテント」には、コールマンの「タフスクリーンタープ/400」を選んだ。
そのスペックには魅力しか感じられなかった。
■1人でも設営可能なアシスト機能
■強風でもびくともしないアルミ合金製メインポール
■室内の空気循環を促すサークルベンチレーションシステム
■テント連結が容易なジョイントフラップ付き●耐水圧:約2,000mm
●タープサイズ:約400×360×210(h)cm
●収納時サイズ:約ø26×74cm
●重量:約12.5kg
ここまでの大きな居住スペースを「1人で」設営可能というのは驚異的だ。
実際にやってみたが、確かに風がなければ1人で設営できた。
これは、メインポールの端部をフライシート側の「クリップ」のようなパーツに差し込むことで抜けにくくなるというコールマンの工夫が有るから実現できる「技」だ。
もちろん耐水圧もサイズも充分な数値を示している。
また、サイドウォール全面がメッシュパネルになる事も特筆すべき点だ。これで夏場に風通しが良くなるため、本当に重宝する。
冬場のフルクローズ性も完璧で、我が家の重要着眼点である「スカート」も全周に及んで装備されている。
暖房器具を持ち込んだ際の換気(ベンチレーション)も様々な方式で可能となっているし、オマケ機能としての「ほかのテントと連結可能パーツ」も嬉しい。
●子カンガルー
「内側のテント」には、コールマンの「スクリーンIGシェード」を選んだ。
こちらのスペックにも魅力が満載だ。
■風に強いクロスポール構造
■防虫技術のテクノロジーブランドOlytec®メッシュを採用
■床からの水の浸み込みを抑えるPEフロア
■レジャーシートとセットしてより快適
■フルオープン・フルクローズ可能●耐水圧:約500mm(フロア:約1,500mm)
●定員:3~4人
●使用時サイズ:約210×180 ×120(h)cm
●収納時サイズ:約φ15×60cm
●重量:約3kg
大人二人がゆったりと横になれるサイズに比べ、とにかく収納時の携帯性が激しく良い。そのわりにまぁまぁのしっかりさと設営の簡単さが、更に魅力を引き立てる。
大きい面が2面ともメッシュとフルクローズの選択が可能で、夏場も冬場も就寝の際に安心だ。
惜しいのはガイロープによるペグダウンが設計されていないところくらいだが、インナーテントとして使うぶんには何の問題もない。
我が家の場合、大人2人チームと子供達3人チームに別れて、2個のインナーテントで別々に寝る。さすがにこの時のスクリーンタープ内はぎゅうぎゅうになるが、それでもスクリーンタープ内に1メートル程度の導線(通路)は確保できている。
何かの参考にでもなれば幸いだ。